日穏-bion-の主宰者、岩瀬晶子が日々思うことなど綴ってます。
父が集中治療室に入ってから一ヶ月経ちました。

ちょっとだけ意識が戻ってきたみたいで、手を触って声をかけるとかすかに目を動かして反応します。
不思議なもので、元々無口な人だったせいか、言葉が無い方が意志の疎通ができるような気がしますね。

そんな時、担当してくださってるお医者さんに、延命治療の選択についてお話を伺いました。

延命治療・・・父の場合は年齢も年齢ですから無理に生かしてあげる事が本人の為とは思えませんし、私達家族も父が9年前に倒れてからある程度の覚悟はできていましたが、状況が違う場合は難しい問題だと思います・・・

突然の事故で脳死状態になってしまう事もあるんですものね・・・
残された家族や友達の心境を考えると、答えが一つではないことはよく分かります。

そんな事を話し合っているうちに、フッと私が学生時代に書いた文章を思い出し、久しぶりに引っ張り出しました。

その名も「遺書」。

P1000356.jpg


「戦前の手紙かよっ!」と突っ込みたくなるほど茶色に変色してしまった封筒の中に、一枚の紙が入っています。

書き出しはこうです。

「先ず始めに、この遺書を読んでいる皆さん、これはあくまでも私が事故などによって突然死んでしまった時のために書いているものです。自殺しようなどという気は全く無いので、どうか誤解しないで下さい。」

・・・そもそも、そういう文章の事を「遺書」と呼ぶのかどうかは疑問ですが(どちらかというと「遺言書」ですかね)、とにかく20代前半に書いた文章、今読んでもその意志は変わっていない事に気づきました。

でも、いざと言う時、この手紙の存在を誰も知らなかったら意味ないじゃん!

と思い、大切な事はここに書いておくことにします。

〇もし、体のどんな部分でも移植などに使えそうな状態だったら、是非なんでも差し上げて下さい。私の手帳の中に臓器提供意志表示カードが入っています。

P1000357.jpg


〇貯金は全てユニセフや環境保護団体に寄付してください。

〇もし植物人間になって、ただ生命を維持するだけしか手の施しようが無かったら、迷わず装置を切り、その分の医療費をもっと世の中のために使って下さい。

・・・この後にメッセージなどが書かれています。それは恥ずかしいので、ここには書かないでおきましょう。(^^;)

臓器提供などは本人が望んでも、家族の立場に立つと決断が難しいと言われています。

でも、そもそも命って誰のためにあるのでしょうか・・・

人は必ず死ぬのです。生まれてきたら死ぬ・・・もうこれは誰もに共通する事実。
毎日食べて、排泄して、寝るのと同じくらい、ごく自然な事。

なのに、現代の先進国では「死」を悪者にしすぎてるような気がしてなりません。
「生は善」で「死は悪」とくっきり分けて、善き人は死という悪に負けることなく、なんとしても生きなければいけない!また、周りの人は生かさなければならない!と脅迫にも近い感覚を持っているのではないかしら・・・

私はカボーキアン博士が行っていた安楽死に賛同しています。

私達には、死ぬ権利もあるんです。

そんな風にいうと、「自殺を幇助している」と言われてしまうかもしれませんが、そういう訳ではありません。
ただ、人は必ず死ぬのであって、その事実を拒絶せず、素直に受け止めるべきだということでしょうか。

そして、「死」を意識するからこそ「今を生きる」力が出てくるのではないかしら。

ネイティブアメリカンの人々は、自分の死期が近づいていると感じたら「今日は死ぬのに良い日だ」と言い、死ぬ準備をするそうですね。
カボーキアン博士の患者もみんなその日が来ているのに、生かされてしまっている事に矛盾を感じたから、安楽死を望んだのだと思います。

これって犯罪ですか???

誤解の無いように言っておきますが、医療に頼る事がいけないとか、自殺しても良いとかそんな事を言っているのではありません。

医療は大切です。医療の発達によって、より良い生活を送れるのなら、大いに活用すべきです!

ただ、何事にも限度があり限界があります。
そして体の機能を動かしておく事が、生きるという事なのか…残された者の気持ちや都合や建前ではなく、本人の気持ちを考える必要があるのではないでしょうか。

勿論これは、あくまでも私の考えであり、他の人に同じ考えを押し付けようとは思いません。

ただ、私の家族や友人には分かっておいてもらいたい。

…そんな事を思いながら、この遺書もちょっと書き換えておこうと思います。
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【2009/12/10 12:13】 | 未分類
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大事です
りん♪りん♪
遺書 伝えておきたい 自分の思いを 残しておくのは
大事だなぁって思いました
私も母が突然倒れてICUにいたときに
意識がなく でも きっとどこかで感じてる 痛みや思いが分からない…のが 辛くて辛くて

日に日に 頑張ってって言えなくなりました

母と同居してた 姉は毎日病院へ通い 気丈にふるまっていました

人工呼吸器をつける話しもありましたが 私には 何も言えませんでした。

母がどうしたいのか

わからなかったからです

でも 姉は人工呼吸器をつけてでも ずっと意識がなくても 生きていて欲しいと 看護士に話していました。

実際つける事により 母の呼吸を助ける 母が楽になるんだと 言うことが分かると…私の気持ちも落ち着いてきたのを思いだしました

ちょうど この頃国会で
この事が議論されていました。

私は どちらの気持ちも痛いほどよく分かりました。
それだけに 選ぶなんて出来なかったのです。改めて
遺書…は とても大事だなぁと思います。

岩瀬さんもお体ご自愛下さい

お父様の ご回復をお祈りいたします


ありがとう
あっこ
りん♪りん♪さん
メッセージありがとうございます。
ホント、色々な見方がありますよね。
本人が何を望んでいるのか知る術がないと悩みます。でも、お母様は娘さん達に愛されて幸せだったでしょうね。
私は親孝行らしい事はほとんどしてきてないので、せめて父が苦しむことがないように祈りろうと思います。

book
Tomo Edington
この間この件に関する本を読んだよ。"Final Exam" by Dr. Pauline Chen. 中国系アメリカ人の神経外科医で、彼女の細やかな視線で医者の側と患者の側とをよく描いてあります。おすすめ。

No title
あっこ
お姉へ
へ~、読んでみるわ。まずは、この間もらった本からね!

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この記事へのコメント
大事です
遺書 伝えておきたい 自分の思いを 残しておくのは
大事だなぁって思いました
私も母が突然倒れてICUにいたときに
意識がなく でも きっとどこかで感じてる 痛みや思いが分からない…のが 辛くて辛くて

日に日に 頑張ってって言えなくなりました

母と同居してた 姉は毎日病院へ通い 気丈にふるまっていました

人工呼吸器をつける話しもありましたが 私には 何も言えませんでした。

母がどうしたいのか

わからなかったからです

でも 姉は人工呼吸器をつけてでも ずっと意識がなくても 生きていて欲しいと 看護士に話していました。

実際つける事により 母の呼吸を助ける 母が楽になるんだと 言うことが分かると…私の気持ちも落ち着いてきたのを思いだしました

ちょうど この頃国会で
この事が議論されていました。

私は どちらの気持ちも痛いほどよく分かりました。
それだけに 選ぶなんて出来なかったのです。改めて
遺書…は とても大事だなぁと思います。

岩瀬さんもお体ご自愛下さい

お父様の ご回復をお祈りいたします
2009/12/11(Fri) 12:37 | URL  | りん♪りん♪ #-[ 編集]
ありがとう
りん♪りん♪さん
メッセージありがとうございます。
ホント、色々な見方がありますよね。
本人が何を望んでいるのか知る術がないと悩みます。でも、お母様は娘さん達に愛されて幸せだったでしょうね。
私は親孝行らしい事はほとんどしてきてないので、せめて父が苦しむことがないように祈りろうと思います。
2009/12/11(Fri) 18:06 | URL  | あっこ #-[ 編集]
book
この間この件に関する本を読んだよ。"Final Exam" by Dr. Pauline Chen. 中国系アメリカ人の神経外科医で、彼女の細やかな視線で医者の側と患者の側とをよく描いてあります。おすすめ。
2010/01/03(Sun) 12:18 | URL  | Tomo Edington #-[ 編集]
No title
お姉へ
へ~、読んでみるわ。まずは、この間もらった本からね!
2010/01/03(Sun) 19:51 | URL  | あっこ #-[ 編集]
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